■「新たけべの彩時季」

今年も春からの暑さや水不足にもめげず、黄金色のたわわに実った稲穂が建部平野に輝いてます。この実りの秋の豊作に感謝して、各地の神社から神輿(みこし)が建部上の七社八幡宮に集まる「建部祭り」が始まります。
「建部町史」によると、この祭りは、日本各地の反乱を鎮めた日本武尊命(やまとたけるのみこと)が亡くなった後、日本各地に武功を後世に伝えるため、「みなしろ」がつくられました、建部の名前の由来にもなってます。
「尊」にゆかりの深い七神を合祀、この地の総氏神として七社八幡宮が勸請され、各地の神社が旧暦九月十五日に神輿や神楽が集まる立会祭り「建部祭り」として何百年と続いてます。
昨日から、各地域では、ご神輿や神楽、棒使いなどの村まわりや宵祭りなどで盛りあがり、今日を迎えました。
次々と鳥居をぐぐって馬場に集まると、1年ぶりの出会い「1年ぶりですねー」「元気でしたか?」のご挨拶。
石段の参道を上がり、境内に着くと八社の神輿は、境内の上の方ある「輿倉」へ鎮座、なかなか勇壮な旗印と七つの神輿の姿は見ごたえがありました。
境内では各地域の獅子舞いや棒使いの演技の奉納、特に、田地子の棒使いは迫力満点!獅子舞いも三人立ちの高い獅子頭、冷やひやしながら応援。
クライマックスは、境内に降りた八社の神輿の「高々」神様のいる天に近くと、渾身の力をこめて上げる姿は中世から今日まで続く建部祭りの華ですねー!
「また来年会うことを楽しみしてますよー」と各地の神社に帰って行きました。
(レポート・勝部 公平 写真提供:森本みどり)