おばあちゃん聞かせて 「たけべのお話し」
ねえねえ、おばあちゃん聞かせて、子どもの頃のたけべのお話し



 春  5月   「あーそーぼー」


  今のようにテレビもゲームもなかったからね、
 たいがい外であそんでたねえ。
  なわとび、かくれんぼ、鬼ごっこ、おいちょ(お手玉)、
 おはじき、あやとり、おままごと。
  男の子は竹馬、たこ揚げ、相撲、じんやとり、パッチン、
 石けり、缶けり、くぎ打ち、なんご。日が暮れて
 親が呼びに来るまで遊んだ。
  かくれんぼをしてて、だれも見つけてくれなくて
 そのまま寝ちゃったこともあったねえ。
  探検ごっこもよくしたよ。山に入って、桑の実や
 山なすびをとったり、男の子が作った木の上の
 かくれ家に登ったり。
  仲良しの子と歩いて遠くのお神楽を見に行って、
 帰り、道に迷って泣いてたら、近くにいた人が連れて
 帰ってくれたこともあった。
  いつも友だちの家に遊びに行ったときは、
「あーそ−ぼー」と大声で言ってたよ。

あーそーぼー





 前月のお話しを聞く

 これまでのお話し目次へ

  *このお話は地元のおばあちゃん達からお聞きした内容を基に
   平成25年に発行された「たけべのお話」(タネピリカ編集)より抜粋しています。


トップページへ戻る