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大田セツブン草

たけべウォークを楽しむ
〜セツブン草をたずねて〜
       2017年2月発信

大田セツブン草 2月上旬から3月半ばにかけて咲く、小さくて可憐な花「セツブン草」。一時は絶滅危惧が懸念されたこともある稀少な植物。
 今回は建部町大田の山すそで大事に守られている、セツブン草群生地を訪ねるウォーキング。寒風物ともせず、いざ出発。


 スタートはJR福渡駅(もしくは建部駅)、共に旭川西側沿いを歩きながら大宮橋へ。(ここまで2.5k) ここからは橋を渡り、国道53号を超えまっすぐ484号をひた歩き。目的地まで残り3.5キロ。 でも、せっかくだから寄り道も楽しもう。
 大田の入り口を入るとすぐに、右の山の登り口に標識があります。
 「白石城址」 大田セツブン草 大田セツブン草 室町時代1441年〜1444年に田淵氏光によって築城され、1564年、宇喜多勢に攻められ落城するまで120年間、田淵氏の居城であったとされる址が残っています。
 標高80m、現在、頂上にはテレビアンテナが建っていて、上からは八幡橋や福渡の町並みが、南は旭川河川が一望できます。 道には一部に階段も敷かれ、初心者でも登り易くなっており、中腹に林立する竹や檜も見どころと言えます。 大田セツブン草 大田セツブン草  

さて、では484号に戻り右に進みましょう。すぐに左に上る道、ここは上山牧場につながり、塚の鼻古墳がありますが、 今回はパスして、そのまま広い道路を進みます。大田集会所前のカーブを曲がり、妙円寺を左に長谷川を右に眺めながら、どこまでも一直線。 神社の鳥居も見えてきます。昔懐かしい火の見櫓にも出会えます。 道沿いの藤棚の下にはお題目碑が建ち、地区の人たちの信仰深さも感じます。
大田セツブン草 大田セツブン草  福渡駅から寄り道しながら2時間、いつまでも続く、閑散とした田畑。やがて右に何かの工場が、「タマタイ産業」。そこを過ぎ、次に左に見えてきた鳥居。 「天降布施神社」。そしてその先、右に道を入り川を渡ると突当りが目的地。
大田セツブン草 大田セツブン草 大田セツブン草
 白い案内看板に「セツブン草の群生地」。
 ていねいに刈られた山の斜面が百メートルほど続く。昨年、来たときはこの斜面が、白い小さな点々で溢れていた。 さあ、今年もそんな光景に会えるでしょうか、行った人のみぞ知る? そうしていると、聞こえてきたのは「ふるさと」のメロディ。正午の知らせが大田平野に流れます。 大田セツブン草
 帰りは来た駅とは別の駅を目指してみましょう。建部駅に向かう人は駅前の 「河原お好み焼店」でモダン焼きでも召し上がっては? 福渡駅に向かう方は八幡橋側の ピッツェリア「マル屋」で名物ピザをテイクアウト。
 では、では素敵な”ウォーキング・イン・たけべ”でありますように・・・ね!

 (お願い)セツブン草の花言葉は「人間嫌い」。決して斜面を登ったり、踏みつけたりしないよう注意してね。採集も厳禁。 この日の思い出としてスマホに収めてお持ち帰りください。

大田セツブン草 大田セツブン草
     (写真提供)古本博史 氏
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