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  たけべ豆腐”align=  創業七十年の職人技 「菱川豆富店」

  「菱川豆富店」さんを編集長が取材しました                             2017年3月発信

 2月も下旬の早朝3時半に起きて、建部町中田にあります「菱川豆富店」を訪問しました。ご主人の菱川信義さんと里見さん夫婦は、 すでに2時半からの仕込み準備を終え製造にかかっておりました。
 これから1時間15分で絹豆腐・木綿豆腐・たけちゃん豆腐・ゆず入り豆腐・焼き豆腐・厚揚げ・揚げ・たけちゃん揚げ・寿司用ミニ揚げ・豆乳など10種類以上の品々を 同時進行で作っていきます。  大豆をしぼり「おから」を製造、しぼった豆乳に「にがり」を入れ成形、大きなシンクに冷たい水をはって固さを確かめながら、 包丁を寸分のくるいもなく丁寧に入れ一丁の豆腐ができあがります。
菱川豆富店 まさに手作りの職人の技でした。できたての豆乳を一杯いただきましたが、国産大豆の甘い香りと栄養たっぷりに幸せを感じました。

豆腐切り

 一方では数百度の食用油を張った揚げ製造ラインがあります。なんと一つの工房で真冬と真夏が混在しているのです。
 揚げを移動しているかどうかわからないほどゆっくり動かしながら、表面はカラっと中はふっくらなめらかに仕上げ、 特に国産大豆にこだわっている「油あげ」は絶品です。薄皮だけの揚げと違って中身がしっかりと詰まって ボリュームたっぷりで国産大豆ならではの仕上がりです。ちなみに建部産の大豆も使用しており原料と商品名をマッチングさせています。

    揚げ製造 それから製造が終了するやいなや、まだ暗い中、福渡の上山にある牧場に「おから」を届けに車を走らせています。 これが乳牛の栄養源となり私たちが毎日飲んでいる牛乳や建部ヨーグルトとなっています。こんな地域の循環がいいですね。
 この後、かたづけとパック詰めに1時間ほどかかるそうですが、これには85才になるおばあちゃんも現役で手伝っているのです。 製品ができあがると休む間もなく岡山各地へ配達納入です。JAはなやか・ハピッシュ・マルナカなどのスーパー、 すぎ茶屋さんの「いなり用揚げ」の納入など昼までに済ますのだそうです。

湯豆腐 おから
            ◎これだけ買って245円。今夜は湯豆腐と五目おからで味わい満食

 戦後すぐに曾祖父がはじめて約70年、おじいちゃん、現在の三代目信義さんと続けてこられた秘訣は家族円満と みんなの協力があってはじめて成り立っていると思いました。特にご夫婦どちらかが欠けても作ることができない豆腐、 これからもぬくもりが感じられ愛情たっぷりの建部「手作り豆腐」を私たちに届けてください。なお近くの「柳井商店」 でも販売していますので、ぜひ足を運んでみて下さい。

 

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 「菱川豆富店」    
  <住所>岡山市北区建部町中田367
  <電話> 086−722−0240

  

            

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